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ネパールの食文化●
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■ダル・バート |
ネパールのふだんの食事は「ダル・バート」という定食です。
ダル(豆のスーブ)とバート(ごはん)に独特のスパイスで込んだ野菜のおかず(タルカリ)、
ピリッと辛い漬け物(アツァール)が付きます。
祭り、行事、イベントなどの時以外一年中「ダル・バート」たべます。
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ダル |
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ネパールのふだんの食事「ダル・バート」 |
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■ダル(豆のスーフ) |
野菜中心の日常の食事のネパールで、ダル・バートの「ダル」はたんぱく質を保障するためのたいせつなものです。食べるときには、小さな器に入れた煮くずれてとろりとしたダルを、少しずっご飯にかけてタルカリなどとも混ぜて、食べるのです。
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「ダル」用豆いろいろ |
*「む・チャタ・ラハルダル」は①②③を混ぜて作ります。
*「マスダル」はマス豆(④)のみで作ります。 |
①ラハル豆
②ムウ豆
③オレンジ・レンズ豆
④マス豆
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「ダル」はスープというよりは、グレイビィと
言ったほうが適切かもしれません。 |
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■タルカリ |
ふだんの食事ダル・バートに必ずついてくる「タルカリ」は野菜類の総称であるのと同時に、
煮もの(おかず)を意味します。野菜中食生活だからでしょうか、
ネバールでブくブく太った人をあんまりみかけないです。
おなかが出ている人をけっこうみかけるけど。これは一回に食べるお米の量が多いからでしょ。 |
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「タルカリ」用野菜いろいろ |
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サーグ・タルカリ
(青葉の辛味炒め) |
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アルー・タルカリ
(じゃがいものカレー) |
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■アツァール(漬物) |
ネパールの主とした食事、ダル・バートにかならずアツァールが添えられるので、
ごはんの味のしまりのよさにホッとします。
アツァールは、形状と作り方とで、主に三種類に分けられます。
1)日本の即席漬けとか浅漬けに似たもの 2)ぺースト状のもの。
たとえば、のりの佃煮とか煉りみそ風の野菜のアツァール。 3)保存のきく本格的な、日光に当てて発酵させるアツァール。
欧米のピクルスに近いものです。異なる点は、ピクルスが酢漬けなのに対して、アツァールは油を使うところです。
日本の漬物との異なる点は,塩をあまり使わないでスパイスと油で仕上げるところです。 |
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アルー・アツァール
(じゃがいもの即席漬け)
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ムラコ・アツァール
(大根の即席漬け |
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パルシコ・アツァール
(カポチャの即席漬け)
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■肉 |
多くの家庭では肉を食べるのは祭り、結婚式、イベント、お祝いなどの時です。
休日時に定食の「ダル・バート」に肉を加えて食べる家庭もあります。 |
一般的に食べる肉類:
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水牛
(ブラマン族の人々は水牛の肉を食べません。)

牛
ネパールはヒンドゥ教の国であるために牛肉は食べません。
(ヒンドゥ教には牛は神聖な動物です。)
イラスト協力:谷 正博様 |
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