すべての子供に平等のチャンスを!
NEPEMCO(ネペムコ)
NEPAL EDUCATIONAL MEDICAL CULTURAL ORGANIZATION
ネパール教育医療文化協会

 

●ネペムコの歩み●

ネペムコは在日代表の海外にいるネパール人こそがネパールの地域開発に大きな役割を果たすことが出来るという強い信念の下に設立されたNGO団体である。

ネペムコの特徴

   海外にいるネパール人はネパールの開発において鍵になることを多くのネパール人が自覚しているが、ネペムコは特に、海外で奨学金をもらって留学中のネパール人は具体的に教育の分野で貢献すべきだと考えていることに特徴がある。一方で、海外において勉強しようと就職しようとネパールよりもいい収入になるわけでそれをもって誰しもそれぞれの家族やそれを超えて親族の人々まで貢献しているのが現実である。ネペムコはそれに一歩進んで、ある個人と血のつながりのないもう一人の誰かの幸福のために考えてもらいたいという立場に立っている。他方で、一人だけが高い地位を得るのではなく仲間のみんなが平行に進歩を遂げて将来に認知度の高い社会を構築するために相互協力を重視する。

ネペムコの焦点:

    現実問題として日本に行くと自然に偉くなる、金持ちになると考えるネパール人は多い。しかし、実際のことは日本に来て初めて分かるわけである。代表自身も、来日する前の妄想していた現金収入は現実にそう簡単に手に入れることはなかった。大変厳しい生活を待ち構えていた。厳しい生活であったが、常にネパールの生活と比べながら気分的に勝ち抜いてきた。つまり、ネパールの現状としては、生活は楽ですが、ライフラインすら整っていない環境のなか生活をしなければならないし、それには未だに大した変化はない。日本とネパールの価値観の相違を改善すべき点がたくさんあり、ネペムコはネパール人の意識改善に努める。

組織の必要性

    以上の背景があって、代表がいち早く2002年に自分の生活費の一部を利用して母国で活動をし始めた。当時組織的ではなく個人に管理してもらい、母校で場所を提供してもらい識字学級の運営が始まった。高いギャラを払って先生一人を雇い20名の生徒を抱えてプロジェクトが続いたわけだが、人間関係が絡み、自己中心的な考え方が浮き彫りになりなど複雑な要素が絡み合って結局満足のいく成果が出なかった。20名の内に4名だけがコースを終了し、プロジェクト終了後に学校と先生と管理者の間に深い溝が残された。この成果に反省し、代表が組織の設立の必要性に注目するようになった。

大事件

   その中で、20046月に千葉県のある富裕層の年配の方がネパールで学校を支援したと言われて、その準備調査に踏み切りました。6ヶ月くらい続いた調査研究において代表自身が自分の本研究を犠牲にしたし、現地でも多くの人に調査活動にボランティア参加をさせた。一方で村人たちも村に学校ができて便利になると大きな期待を持つようになっていた。しかし、11月末になってその日本人に突然プロジェクトの中止を宣言され、大きく騙された。代表が無力でもあり、それを自分の人間を信頼することの失敗として厳しく受け止めて又一からやり直すことを決めた。しかし、現地において代表が尊厳及び信頼を大きく失くしてしまった。そこで、信頼の問題よりも重大なのは村人の期待が裏切られたことである。それを厳重に受け止めて代表が地道な活動をしながらその村の開発に貢献することを決めた。それから現地の親戚及び友人に深くお願いして組織を作るよう奨励した。結局45ヶ月の期間を経てやっとネペムコの正式な設立が現実のものとなった。

なぜ、識字学級か?

   在日ネペムコ代表のお母さんは非識字者の一人で全く読み書きができなかった。お母さんは既に他界されている、4人の兄弟に高等教育を受けさせるために貧乏生活をしながら一生懸命に支えてくれた。したがって、子どもの教育環境を整えるために親の役割は非常に大きいことを実感していた。日本の大学の卒業論文にネパールの教育問題を取り上げ、自身の経験から現実問題として非識字者が多いネパールにおいての親、特に、非識字者の成人に教育の意義を理解させることの必要性を訴えた。その研究を実践的に活かすためにネペムコの場を借りて識字学級運営支援を行っている。

今後の課題

   このように代表が熱意を持って村落開発に貢献することを決意しているが、一般のNGOと同じ扱いをされ世間の支援を得ることは出来てない。現地ではみんなボランティアをしてもらっているが、運営資金さえも代表者個人の負担になっています。今後は現地での活動をより健全に継続していくために、そして言及してきた村での恩返しと信頼回復のために現行の活動の拡大発展が必要不可欠である。

    拡大発展は経済的な余裕がないと不可能だし、一人二人の支援だけでも可能になることではない。たくさんの方々のご協力があれば必ず実行可能なことでもある。これからより多くの人にネペムコの使命を理解していただき、心から協力支援をお願いしていく必要がある。又、継続に備えて補助金の獲得及び自己財源の獲得にも積極的に活躍しなければならない。

   識字学級だけは全ての解決策ではないことを十分認識した上で活動をしていることもお断りしておきたい。もちろん学校教育も必要であって、それに関連して奨学金基金の設立という方法を持ってアプローチをしていきたい。

    最後に、ネペムコは学校設立を一つの目標としており、総合開発の観点から学校で教育だけでなく医療の設備及び社会文化的な活動の実践など幅広く取り組んでいく方針を持っている。

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